2006年09月01日

2006/7/8 松下中央合唱団 第31回定期演奏会 ― Zwei

 今回こそは、短く書いてみよう、と心に決め、
 実はこの紙面に「Zweiで打ち止め!」などと
 偉そうに書いていたのですが。

 こんにちはばっくすぺーす。

 ダメです。全くダメです。
 わりと短いかな、と思わないでもないですが、
 それは私の基準であって、世間様の基準じゃない。

 全部を書ききってしまうのは無理そのものです。
 いや、書いた私自身はさらっと読めるんですが、
 せっかく読んで下さる方がいるかもしれない訳で、
 負担になる(と私すら思う)ような分量で公開に踏み切る訳にはいきません。

 という訳で、苦渋の選択と申しましょう、
 今回も次に続く形で、筆を置きたいと思います。

 このブログは、当分、長文の呪いから脱しそうにありません…。


 さて、豊中混声合唱団に続き、
 一週空けてのシンフォニーホールです。

 前回は一階席の下手寄りでしたが、
 今回は二階席の上手の方で、
 その音響の違いも面白かったですね。


 さて、初めのステージは、北欧の宗教作品と題し、
 近現代の作曲家を扱ったステージです。

 初っ端は、伊丹の(まだ書き中の…)WSでも演奏していた、
 Edvard GriegAve maris stella
 北欧物のレパとしては、定番中の定番ですが、
 優しい北欧の抒情が味わえる、佳曲です。
 入りに乱れが見られたものの、それに影響されることなく、
 丁寧でしっかりした演奏を聴かせていただけました。
 惜しむらくは、ソプラノの最高音のGでしょうか。(微妙に詰めた響きが)

 Knut Nystedt の作品の中でも有名な一作、 O Crux
 今回初めて聴かせていただいたのですが、
 わりと多彩な氏の作品の中でも、独特の情熱が感じられる作品で、
 終盤に現れる O Crux。そこに収束される音楽のなんと美しきことか。
 氏らしい複雑な音程の不協和音が印象的ですが、
 この人数で行われる演奏は、やはり少しぼやけてしまった感がありました。
 人数からくる深みには十二分に酔わせていただいたのですが。

 そして、二人のサンドストレム氏の曲。
 一人目は Jan SandstromGloria
 軽妙な楽曲とソプラノ、テノールの軽やかな動きは、
 パンフレットにもあるように、実に爽やかな作品です。
 人数のこともあり、少し重ための演奏ですが、
 この曲の魅力を十分に引き出していたよう思います。

 二人目は、 Sven-David SandstromLaudamus te
 氏の作品には、音の洪水に目眩するような印象があるのですが、
 この曲にもその技法は十二分に駆使されています。
 音の動きが見えず、シェーンベルクをすら思い起こさせるような、
 この音の重なり具合は、実は少し苦手です。
 演奏は十分に水準に達していたと思うのですが、
 こっちのサンドストレム氏への苦手意識が払拭されなかったのは残念。


 第二ステージの永訣の朝は、
 鈴木憲夫氏の代表作、処女作として、
 私ごときが説明するのもおこがましい有名曲。

 十分に人数を活かした演奏で、
 内容が新味に欠けていたのも事実ですが、
 この楽曲を表すのに十分な演奏水準と解釈とで、
 私みたいな合唱バカ以外は、
 もっとシンプルに、楽しんで聴けたんだろうな、と。
 そういう感想を持ちました。

 いや、どうしても聴きなれた曲の評価は難しいもので…。


 二階席の傾向なのかもしれませんが、
 ここまで聴いていて、少し物足りなさを感じた事実があります。

 松下中央合唱団が、人数に比して、
 かなりコンパクトな音楽作りをする点は、
 何度か聴いてきた中で、独断ですが、理解しています。

 それでも、この人数で出来る音楽って…、と考えますと、
 物足りないな、という思いが起こってくるのです。

 例えばアンサンブルの巧緻さでは、室内形式の団の方が有利ですし、
 特に二人のサンドストレム作品ではその思いが強いです。

 色々と手広くレパートリーを渉猟されていて、
 その点では大変好ましく思っているのですが、
 どこか、半端な点が残っているのでは、との思いがあるのです。


 確たる実力を持っているのは間違いなのですが、
 その先があって、その先を見たいと思うのは、
 観客として合っているのか、間違っているのか。

 …まあ、些か贅沢な発想だ、というのは間違いないのですが。

posted by kiriboshidaikon at 00:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 演奏会速報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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